Hieronymus Bosch. the Complete Works
Hieronymus Bosch. the Complete Works
Taschen
Fischer, Stefan
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後期ゴシックから初期ルネサンスにかけての写実主義的な芸術風潮の中で、ネーデルラントの画家ヒエロニムス・ボス(約1450年~1516年)は単なる異端以上の存在でした。ボスの絵画には、あらゆる人間の欲望や幻想、不安に屈する奇怪な生き物たちの不気味な場面が満ちています。彼の最大の発明の一つは、罪や悪を示すために怪物的で不気味なものを用いる図像表現であるドローリーを、写本の余白装飾から大きな板絵へと移し替えたことでした。人と獣の伝統的な混合体であるケンタウロスや、ユニコーン、悪魔、竜、グリフィンといった神話上の生き物に加え、画家が自由に創造した無数の混合生物も登場します。多くの副次的な場面は、当時ボスの時代に広く使われていたことわざや慣用句を描いています。例えば、三連祭壇画『聖アントニウスの誘惑』では、氷の上を滑る使いの悪魔を描き、世界が「氷の上を滑っている」つまり道を誤っているという当時の流行表現を呼び起こしています。特にことわざの絵画的翻訳において、ボスは非常に革新的でした。
本名をイェロニムス・ファン・アーケンというボスは広く模倣され、その弟子たちの作品数は師の作品数を十倍以上上回ります。現在、ボスの作品として確実に認められているのは絵画20点と素描8点のみです。彼は今なお、夢と悪夢を描く先見の明を持つ画家、地獄とその悪魔の第一人者として見なされています。
最近修復された絵画の新撮影写真を収録し、ボスの没後500周年を記念して刊行されたこの充実した書籍は、画家の全作品を網羅しています。華麗な複製と豊富な細部写真でボスの絵画的発明を発見し、110センチ(43インチ)を超える大判の折り込み図版『快楽の園』も収録。美術史家であり著名なボス研究家シュテファン・フィッシャーが、ボスとその絵画がいかにして大きな影響力を持ったのかを詳しく考察しています。
